![]() アミノジカルボン酸−n,n−二酢酸の製造方法
专利摘要:
本発明は、一般式I[ここで、Xは互いに独立して水素又はアルカリ金属を表し、かつnは1又は2の数を表す]で示されるアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の製造方法に関する。さらに、本発明は、高純度のアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸に関する。本発明による方法は次の工程を含む:a)一般式II[ここで、X及びnは前記の意味を表す]で示されるアミノジカルボン酸を、ホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量及びシアン化水素酸0.8〜1.2モル当量と反応させ;b)工程a)において得られた反応生成物を、シアン化水素酸0.8〜1.2モル当量及びホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量と反応させ;c)工程b)において得られた反応生成物を加水分解する。 公开号:JP2011513359A 申请号:JP2010549115 申请日:2009-03-02 公开日:2011-04-28 发明作者:オフトリング アルフレート;シュタム アルミーン;ブラウン ゲロルト;ヴィルズィング フリードリヒ 申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se; IPC主号:C07C227-18
专利说明:
[0001] 本発明は、一般式I [式中、Xは互いに独立して水素又はアルカリ金属を表し、かつnは1又は2の数を表す]で示されるアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の製造方法に関する。さらに、本発明は、高純度のアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸に関する。] [0002] アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸Iは、洗浄剤及び洗剤における錯化剤としてとりわけ興味深い。ポリカルボン酸塩、ホスホン酸塩、三リン酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びニトリロ三酢酸(NTA)のようなこれらの目的に一般に使われている物質には欠点がある。特に、これらは富栄養化に寄与し、生物学的に分解しにくく、又は有毒作用を有する。1つの選択肢は、式Iでn=2である、安価で生分解可能なグルタミン酸−N,N−二酢酸(GLDA)もしくはその塩である。] [0003] α−アミノ酸のN,N−二酢酸誘導体の製造方法は、基本的に久しい以前から知られている。例えば米国特許(US)第2500019号明細書には、α−アミノ酸をホルムアルデヒド及びシアン化ナトリウムと、好ましくは強塩基性水溶液中で、30〜100℃の温度で反応させることによる、この種の二酢酸誘導体の製造が記載されている。α−アミノ酸としてグルタミン酸を用いると、グルタミン酸−N,N−二酢酸及びα−アミノ酪酸−N,N−二酢酸の混合物が得られた、それというのも強塩基性条件下では、末端カルボキシル基は部分的に脱カルボキシル化されるからである。] [0004] 独国特許(DE)第4211713号明細書には、酸性及び塩基性のシュトレッカー反応を基礎とするアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の製造方法が記載されている。この場合に、α−アミノ酸を、ホルムアルデヒド少なくとも2mol及びシアン化水素酸又はアルカリ金属シアン化物少なくとも2molと反応させる。アスパラギン酸に関する91%の比較的低い収率は、望ましくない副生物、例えば分解しにくいNTAが生じていることが推測されうる。] [0005] したがって、本発明には、上記で表される一般式Iのアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸を製造するにあたり、これらの化合物を良好な収率で低い副生物割合で提供し、単純に実施されうる方法を提供するという課題が基礎となっている。特に、NTAの割合はできるだけ小さいべきである。本発明のさらなる課題は、高純度のそのようなアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸を提供することである。] [0006] これらの及びさらなる課題は、以下により詳細に記載される方法により解決される。] [0007] 本発明の対象は、上記で表される一般式Iのアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の製造方法であって、次の工程: a)一般式II [式中、X及びnは前記の意味を表す]で示されるアミノジカルボン酸を、ホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量及びシアン化水素酸0.8〜1.2モル当量と反応させ; b)工程a)において得られた反応生成物を、シアン化水素酸0.8〜1.2モル当量及びホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量と反応させ; c)工程b)において得られた反応生成物を加水分解する ことを含んでなる。] [0008] 本発明による方法は、一連の利点と結び付いている。一方では、比較的単純に、例えばワンポット合成において短いサイクル時間で実施されることができる。そのうえ、所望のアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸を良好な収率及び高純度で提供するので、費用のかかる精製法は不必要である。本方法はさらに、工業的規模でも良好に取り扱われることができる。] [0009] 本発明による方法の枠内で、ホルムアルデヒドは、気体状態の又は水性溶剤中に溶解された、好ましくは20〜50質量%の濃度の、反応物ホルムアルデヒドであるか又はホルムアルデヒド等価物(Aequivalente)であると理解される。そのような等価物は、ホルムアルデヒドを反応過程において遊離するか又はホルムアルデヒドと同一の生成物へ直接変換される化合物である。そのような等価物の当業者に知られた例は、パラホルムアルデヒド、トリオキサン及びメチラール並びにこれらの混合物又はホルムアルデヒドとの混合物である。好ましくは、ホルムアルデヒドの水溶液が使用される。] [0010] 本発明による方法の枠内で、反応物であるシアン化水素酸は、水溶液中で又は好ましくは純粋な形で、使用される。] [0011] 本発明による方法の工程a)において、遊離アミノジカルボン酸II又は部分的にもしくは完全に中和されたアミノジカルボン酸IIが使用され、その際に中和は好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属塩基を用いて、行われる。IIのモノアルカリ金属塩又はジアルカリ金属塩又はそれらの混合物も使用されることができ、その際にナトリウム塩が好ましい。使用される化合物IIを基準として、通例、本発明によれば、ホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量、特に0.9〜1.1モル当量及びシアン化水素酸0.8〜1.2モル当量、特に0.9〜1.1モル当量が使用される。] [0012] グルタミン酸の場合に、好ましくはそのモノアルカリ金属塩、特に一ナトリウム塩一水和物が、使用される。これとは異なり、アスパラギン酸は好ましくは遊離アミノジカルボン酸の形で使用される。式IIのアミノジカルボン酸の中では、L−異性体又はそれらの塩が好ましい。] [0013] 工程a)における反応は、通例、溶剤中で行われる。アミノジカルボン酸もしくはその塩の濃度はその際に、反応混合物の全質量を基準として、好ましくは10〜60質量%及び特に20〜50質量%である。] [0014] 好ましい一実施態様において、前記反応は水性溶剤中で行われる。本発明による方法の枠内で、水性溶剤は、水であるか又は水と水溶性有機溶剤との混合物であると理解される。有機溶剤として、ここでは、特にメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、第三級ブタノール、ジオキサン又はテトラヒドロフラン又はこれらの有機溶剤の相互の混合物が考慮の対象になる。水溶性有機溶剤の割合は、水性溶剤の全量を基準として、好ましくは50体積%を超えず、かつ特に20体積%を超えない。] [0015] 好ましくは、アミノジカルボン酸II又はIIの塩は、反応容器中に、好ましくは所望の溶剤中に、装入される。] [0016] 反応物であるホルムアルデヒド及びシアン化水素酸は、同時に又は順次に添加されることができる。好ましい一実施態様において、まず最初にホルムアルデヒドが、及び引き続きシアン化水素酸が、式IIのアミノジカルボン酸もしくはその塩に添加される。これは、シアン化水素酸の添加が行われる前に、ホルムアルデヒドの主要量、特に少なくとも80%が反応容器へ添加されることであると理解される。双方の反応物がそれぞれ、約10秒から1時間までの相対的に短い期間にわたって、特に温度上昇(Temperaturentwicklung)又は他の因子、例えばバッチサイズに特に応じて、添加することも好ましい。添加が終了した後に、通例、例えば約1分から5時間までの期間にわたって、特に発熱がもはや確認可能できなくなるまで、後反応されることができる。] [0017] 工程a)の反応は、好ましくは温度制御下にかつ通常0〜100℃、特に10〜70℃の範囲内の温度で行われる。好ましい一実施態様によれば、前記反応の間に、外部加熱も外部冷却もされない。] [0018] 工程a)において、主成分としてアミノジカルボン酸−N−モノアセトニトリルが形成されると考えられる。副成分として、出発物質として使用されるアミノジカルボン酸、アミノジカルボン酸−N,N−ジアセトニトリル、並びに前記のアセトニトリル化合物の加水分解生成物、例えば相応するアミド及び部分アミド、並びに前記の化合物の塩が生じうる。] [0019] 工程a)の反応生成物は、予め後処理をするか又は予め後処理をせずに、本発明による方法の工程b)において使用されることができる。後処理のためには、当業者に周知の、前記溶剤を除去し、かつ場合により生成物を精製する方法、例えば濃縮乾固、噴霧乾燥又は凍結乾燥、沈殿及び結晶化が、使用されることができる。しかし好ましくは、後処理は実施されず、かつ引き続き工程b)による反応は、工程a)において得られた反応混合物中で直接行われる。] [0020] 工程b)において、工程a)から得られた反応生成物は、使用される式IIの化合物を基準として、シアン化水素酸0.8〜1.2モル当量、特に0.9〜1.1モル当量及びホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量、特に0.9〜1.1モル当量と、反応される。] [0021] 工程b)における反応は、典型的には、シアン化水素酸及びホルムアルデヒドを、工程a)において得られた反応生成物に添加することにより行われる。好ましい一実施態様において、反応物であるシアン化水素酸及びホルムアルデヒドの添加は、工程a)において得られた反応混合物中へ直接行われる。工程a)に引き続いて、前記溶剤が部分的に又は完全に除去されている場合には、好ましくは前もって水性溶剤中に溶かされる。] [0022] 反応物であるシアン化水素酸及びホルムアルデヒドは、工程b)において同時に又は順次に、工程a)において得られた反応混合物に添加されることができる。好ましい一実施態様において、まず最初にシアン化水素酸が、及び引き続きホルムアルデヒドが添加される。これは、ホルムアルデヒドの添加が行われる前に、シアン化水素酸の主要量、特に少なくとも80%が反応容器へ添加されることであると理解される。] [0023] 本発明の他の実施態様において、工程b)において、シアン化水素酸及びホルムアルデヒドの添加は、並行して行われる、すなわちホルムアルデヒド及びシアン化水素酸の主要量、すなわち少なくとも50%及び特に少なくとも80%は、同じ期間をかけて添加される。] [0024] 双方の反応物はそれぞれ、約10秒から1時間までの相対的に短い期間にわたって、温度上昇又は他の因子、例えばバッチサイズに特に応じて、添加することも好ましい。] [0025] 添加が終了した後に、通例、例えば約1分から5時間までの期間にわたって、特に発熱がもはや確認できなくなるまで、後反応されることができる。] [0026] 工程b)の反応は、好ましくは温度制御下にかつ通常0〜100℃、特に20〜90℃の温度で行われる。好ましい一実施態様によれば、前記反応の間に外部加熱も外部冷却もされない。] [0027] 工程a)及びb)の反応のためには、一般的に、幅広いpH範囲が考慮に値する。典型的には、シアン化水素酸との反応は、pH 0〜pH 12、特にpH 1〜pH 10の範囲内のpH値で、実施される。好ましくは、前記反応は、自然に確立されるpH値下に、進行されることができ、かつpH値を前記反応の前又は間に調節するための措置は講じられない。] [0028] 工程b)の反応生成物は、予め後処理をするか又は予め後処理をせずに、本発明による方法の工程c)において使用されることができる。後処理のためには、当業者に周知の、前記溶剤を除去し、かつ場合により前記生成物を精製する方法、例えば濃縮乾固、噴霧乾燥又は凍結乾燥、沈殿及び結晶化が、使用されることができる。好ましくは、しかし後処理は実施されず、かつ引き続き工程c)による反応は、工程b)において得られた反応混合物を用いて直接行われる。] [0029] 工程c)において、工程b)から得られた反応生成物は、存在しているニトリル基及び場合により存在しているアミド基をカルボキシル基へ変換するために、酸性加水分解又は好ましくは塩基性加水分解される。通例、工程c)は、温度制御下にかつ好ましい実施態様によれば、外部冷却を用いずにか又は、工程b)からの反応生成物を塩基又は酸と接触させる間に、外部冷却を用いてのいずれかで、実施される。] [0030] 酸性加水分解は、好ましくは水性塩酸又は水性硫酸を用いて、行われる。典型的には、前記酸は、特に温度上昇に応じて、10分〜10時間及び殊に30分〜3時間の期間をかけて、工程b)において得られた水性反応混合物に添加される。工程b)に引き続き、前記溶剤が除去されている場合には、通例、前もって、水性溶剤中に溶かされる。前記添加の間の温度は、通常、10〜100℃、特に20〜80℃である。] [0031] 塩基性加水分解のためには、好ましくは水酸化カリウム又は特に水酸化ナトリウムの水溶液が、5〜50質量%及び特に20〜50質量%の濃度で、使用される。典型的には、工程b)において得られた水性反応混合物は、特に温度上昇に応じて、10分〜10時間及び殊に30分〜3時間の期間をかけて、水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム溶液に直接添加される。工程b)に引き続き、前記溶剤が除去されている場合には、通例、前もって水性溶剤中に溶かされる。前記添加の間の温度は、通常10〜100℃、特に20〜80℃である。] [0032] 工程b)からの反応生成物を塩基又は酸と接触させた後に、通例、約10分から10時間までの期間にわたって、加水分解を完了させるために60〜120℃に、殊に95〜110℃に、好ましくはアンモニア発生が終了するまで、加熱される。] [0033] アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の四ナトリウム塩の製造のために加水分解において通常使用されうる水酸化ナトリウムのモル当量は、工程a)において使用される化合物IIを基準として、次の式に基づいて算出されることができる: モル当量NaOH=((4〜4.1)−Y) ここで、Yは、化合物IIのカルボキシラート基の数である。例えばアミノジカルボン酸の一ナトリウム塩から出発する場合には、それに応じて、水酸化ナトリウム3.0〜3.1モル当量が加水分解に必要とされる。類似して、一ナトリウム−三カリウム塩は、ほぼ同じ数のモル当量の水酸化カリウムとの反応の際に得られることができる。他のカチオン組合せを有する化合物Iの製造のために必要な条件を、当業者は容易に算出することができる。] [0034] 選択的に、化合物IIは、工程a)におけるそれらの反応の前に、モノアルカリ金属塩の場合の0〜100%及び遊離ジカルボン酸の場合の0〜200%が、部分的に又は完全に中和されることができる。そのような中和は、通例、ナトリウム塩基又はカリウム塩基を用いて行われる。ついで通常、工程c)における塩基性加水分解のために必要なモル当量のアルカリ金属水酸化物(MOH)は、次のように計算される: モル当量MOH=((4〜4.1)−Y−Z/100) ここで、Yは、前記の定義に相当し、かつZはY=1について0〜100%もしくはY=0について0〜200%の範囲内の中和度である。例えば、化合物IIの前記の一ナトリウム塩が、25%部分中和される場合には、この式に基づいて、工程c)におけるテトラアルカリ金属塩の製造に使用されうるMOH 2.75〜2.85モル当量の量になる。同じ結果は、化合物IIの遊離ジカルボン酸が125%部分中和されて使用される場合に得られる。] [0035] 本発明のさらなる実施態様によれば、酸性加水分解の際に得られる生成物は、ナトリウム塩基又はカリウム塩基、例えばNaOH、KOH、Na2CO3、K2CO3、NaHCO3又はKHCO3で中和されることができ、かつこのようにして所望のアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩が得られる。当業者に簡単にわかるように、モノアルカリ金属塩、ジアルカリ金属塩及びトリアルカリ金属塩も、適した量の塩基の使用により製造されることができる。さらに、異なる混合ナトリウム−カリウム塩が、ナトリウム及びカリウム塩基の相応する組合せにより得られることできる。] [0036] 本発明による方法は、バッチ法、セミバッチ法において、並びに連続法において実施されることができる。連続的な実施の場合に、工程a)において、例えば第一反応帯域において、並行して化合物II及びホルムアルデヒドが、及び引き続き第二反応帯域において、シアン化水素酸が、計量供給されることができる。工程b)は、例えば同様にして実施されることができ、その際にまず最初に並行して工程a)からの反応混合物及びシアン化水素酸が、及びついで別の反応帯域において、ホルムアルデヒドが供給される。選択的に、この工程の3つ全ての成分が並行して1つの反応帯域中で集められることができる。塩基性加水分解のためには、例えば、こうして得られた反応混合物は、別の反応帯域において、並行して水酸化ナトリウム溶液と共に計量供給されることができる。これから出発して、当業者は相応するセミバッチ法を容易に開発することができる。好ましくは、本発明による方法のためには、セミバッチ法が適用され、この場合に工程a)及びb)が、バッチ反応器中で、好ましくはワンポット反応として、及び工程c)が好ましくは、アルカリ液を装入するための溶液b)の計量供給を伴う第2バッチ反応器中で、実施される。さらなる詳細のためには、本明細書の実施例が参照される。] [0037] 加水分解に引き続いて、生じた反応混合物は、工業使用に直接供給されることができる。例えば、化合物Iの四ナトリウム塩の約38〜40質量%水溶液は、通常の市販製品である。選択的に、化合物Iは、加水分解の反応混合物から単離され、かつ後処理されることができる。そのためには、当業者に知られた、特に前記溶剤を除去し、かつ場合により精製する方法、例えば濃縮乾固、噴霧乾燥又は凍結乾燥、沈殿及び結晶化が考えられる。典型的には、化合物Iは、前記溶剤の除去により、好ましくは噴霧乾燥により、反応混合物から直ちに取得される。] [0038] 本発明による方法は、式Iの化合物を、化合物IIの使用される量を基準として、通例88%を上回る、特に92%を上回る高い収率で提供する。本発明による方法により、式Iの化合物は、高純度で取得される。NTA割合は、化合物I 100%を基準として、通例0.75質量%未満及び特に0.25質量%未満である。] [0039] 場合により、当業者に知られた、後処理する及び仕上げ処理(Konfektionierung)するさらなる工程、例えば沈殿、結晶化及び塩交換(Umsalzung)を続けることができる。] [0040] また、例えば活性炭での処理によるか又は過酸化水素を用いる酸化又はUV誘導による、前記水溶液を漂白する工程も考えられる。] [0041] 本発明のさらなる対象は、化合物I 100%を基準として、NTAの塩0.75質量%未満、殊に0.25質量%未満を有するグルタミン酸−N,N−二酢酸の塩を提供することである。これらの特性を有する塩は、本発明による方法を用いて提供されることができる。] [0042] 次の例は、本発明を説明するために利用される: 例:L−グルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩の製造 反応容器中に、水280.5g中のL−グルタミン酸一ナトリウム塩一水和物187g(1.0mol)の約40質量%溶液を装入した。これに、撹拌しながら、かつ冷却せずに、まず最初に30秒かけて30質量%ホルムアルデヒド水溶液100.0g(1.0mol)を、及び引き続き40秒かけてシアン化水素酸27.0g(1.0mol)を、外界温度で添加した。添加が終了した後に、さらに5分撹拌した。その後、熱発生はもはや確認できず、かつ温度は45℃であった。得られた混合物をついで、撹拌しながら、かつ冷却せずに、まず最初に70秒かけてシアン化水素酸27.0g(1.0mol)と、及び引き続き160秒かけて30質量%ホルムアルデヒド水溶液100.0g(1.0mol)と混合し、その際に温度は約60℃に上昇した。添加が終了した後に、さらに約5分撹拌した。生じた、薄く黄色を帯びた溶液約720gを、ついで1時間かけて25質量%カセイソーダ489.6g(3.06mol)に25℃で計量供給した。添加が終了した後に、温度は60℃であった。引き続き100〜110℃に加熱し、約4時間後までにアンモニア発生はもはや確認できなかった。黄色溶液1100gが得られ、これはHPLC分析によればL−グルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩330gを含有し、したがって生成物の約30質量%溶液であった。使用されたグルタミン酸塩を基準として、94%の収率となった。HPLCを用いて測定された溶液中のNTA三ナトリウム塩の割合は0.05質量%であった。] [0043] 比較例: L−グルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩の製造 (独国特許(DE)第4211713号明細書の例1及び2に類似して実施、その際にアスパラギン酸の代わりにグルタミン酸の一ナトリウム塩を使用した) 反応容器中に、水300.0g中のL−グルタミン酸一ナトリウム塩一水和物187g(1.0mol)の溶液を装入した。これに、撹拌しながら1時間かけて同時に30質量%ホルムアルデヒド水溶液200g(2.0mol)及びシアン化水素酸54.0g(2.0mol)を滴加し、その際に温度を冷却により20〜25℃に保持した。添加が終了した後に、1時間の期間にわたって70℃に加熱した。得られた反応混合物をついで、1時間かけて、30質量%カセイソーダ408.0g(3.06mol)に40℃で滴加した。添加が終了した後に、100℃に加熱し、約4時間後までにアンモニア発生はもはや確認できなかった。溶液1041gが得られ、これはHPLC分析によればL−グルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩312.4gを含有し、したがって生成物の約30質量%溶液であった。使用されたグルタミン酸塩を基準として、89%の収率となった。HPLCを用いて測定された溶液中のNTA三ナトリウム塩の割合は0.35質量%であった。]
权利要求:
請求項1 一般式I[式中、Xは互いに独立して水素又はアルカリ金属を表し、かつnは1又は2の数を表す]で示されるアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸を製造する方法であって、次の工程:a)一般式II[式中、X及びnは前記の意味を表す]で示されるアミノジカルボン酸を、ホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量及びシアン化水素酸0.8〜1.2モル当量と反応させ;b)工程a)において得られた反応生成物を、シアン化水素酸0.8〜1.2モル当量及びホルムアルデヒド0.8〜1.2モル当量と反応させ;c)工程b)において得られた反応生成物を加水分解することを特徴とする、アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の製造方法。 請求項2 工程a)において、まず最初にホルムアルデヒドを、及び引き続きシアン化水素酸を、アミノジカルボン酸IIに添加する、請求項1記載の方法。 請求項3 工程b)において、ホルムアルデヒドの添加を、シアン化水素酸の添加後に行う、請求項1又は2のいずれか1項記載の方法。 請求項4 工程b)において、反応を、ホルムアルデヒド及びシアン化水素酸を並行して添加することにより、行う、請求項1又は2のいずれか1項記載の方法。 請求項5 工程a)における反応を、水性溶剤中で実施する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。 請求項6 工程b)における反応を、工程a)において得られた反応生成物を予め後処理せずに、行う、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。 請求項7 工程c)における加水分解を、工程b)において得られた反応生成物を予め後処理せずに、行う、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。 請求項8 工程c)における加水分解を、塩基性条件下で行う、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。 請求項9 加水分解を水酸化ナトリウム水溶液で行う、請求項8記載の方法。 請求項10 工程a)及びb)においてそれぞれ、ホルムアルデヒドについて並びにシアン化水素酸について、0.9〜1.1モル当量を使用する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。 請求項11 n=2である、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。 請求項12 工程a)において、L−グルタミン酸一ナトリウム塩を化合物IIとして使用する、請求項11記載の方法。 請求項13 方法を連続的に実施する、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。 請求項14 方法を不連続に実施する、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。 請求項15 方法をセミバッチ法において実施する、請求項14記載の方法。 請求項16 ニトリロ三酢酸塩0.75質量%未満を有するグルタミン酸−N,N−二酢酸塩。 請求項17 ニトリロ三酢酸塩0.25質量%未満を有する、請求項16記載のグルタミン酸−N,N−二酢酸塩。
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